桃の木と鈴と

桃の木と鈴と 桃の木と鈴と

作品詳細

 近所の子供達の遊び場にもなっている朝日山神社。子供達は付喪神神社と呼んで怖がりつつも親しんでいる。
 そんなある日。普段は解錠されていない拝殿の中に忍び込んだ子供がいた。先日の嵐でたまたま壁の一部に穴が空き、たまたまそれが子供の通り抜けられる大きさであり、たまたま修繕前だったのだ。
 子供が忍び入ったのは、ただの好奇心からだったが、その子供はそこで、我が目を疑う光景に出会う。
 見慣れぬ長い金髪をなびかせて、纏った衣装の袖や裾をひらひらと踊らせて、とても美しい女性が拝殿の中で舞っていた。

『拝殿の不思議な舞姫』付喪神物語より。

桃の木と鈴と