お祭りと付喪神

お祭りと付喪神

作品詳細

 毎年、朝日山神社では初秋(現在の八月下旬〜九月上旬頃)に祭りが行われている。
 朝日山神社がある村に限らず、近隣の村々からも多くの人が詣に来る程、毎年盛況しているお祭りだ。その参拝客を目当てに屋台を出す人々も当然いる。その屋台の店主達は毎年揃って首を傾げるという。仕入と売上の数字が合わないのだと。
 すると朝日山神社をよく知る村人達は、揃って皆こう言うのだ。
  「あそこは付喪神神社だからねぇ、付喪神がこっそり持ってったんでないかい」と。

『朝日山神社の秋祭り』付喪神物語より。