Twitter創作ネタ 自作の好きな文章ひとつ貼って5人指名する

「――それでも、あんたに理由が必要って言うなら、春輝(かずき)の傍にいてやりたいじゃ、だめなの……?」「由利……」和丸は目を瞠る。「好きかどうかって話はわかんないけど、これはわかるから」由利は思い出すように瞼を閉じる。春輝と初めて会って、他の皆が里に来て、それで一緒に過ごすうちに気付いた。――誰も、春輝を知ってる様子がないことに。皆が皆、彼のことを当然のように“和丸”とだけ呼んでいた。「だから、きっと私だけなんだって。あんたの名前を知ってるのは私だけなんだって、思ったの」だったら、本当の名前を呼べるのが私だけなら、いつでも呼んであげられるように、彼の傍に居てあげたい――いつからか、由利はそう思うようになっていた。

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