峠鬼1〜3巻感想

以前から気になっていた漫画『峠鬼』1〜3巻を読んだ感想です。

この漫画を知ったのは、たまたま見かけた誰かの「おもしろい」という感想だったのですが、果たしてどこだったか……。

「鬼」関連の書籍を探してた時だったので、誰かのレビューかもしれない。

とまあ、そんな不明な経緯は置いておいて、久しぶりに何度も読み返すような漫画に出会えたので今の気持ちを書き残しておきたいと思います。

ぶっちゃけ繰り返し読んじゃうような漫画はマ◯の最初の方以来じゃないだろうか。

ネタバレ込みのため、未読の方はご注意ください。


峠鬼がどういう内容の漫画かと言うのは、作者様がTwitterに投稿されていたので、そちらを読まれるのをオススメします。

この漫画の何がそんなに繰り返し読む程面白いのか。
以下ぼく個人の感想です。

まず舞台が日本の飛鳥時代。京が近江大津京の時代です。
さらに一言主への嘆願のために八百万の神々を訪ね歩いては、神器が起こす事件に巻き込まれ、解決していくわけです。

この時点で日本神話好きのぼくはワクワクしちゃうわけなんですが、古代日本のスーパースター役小角が出てきたらそりゃあ輪をかけてワクワクするもんじゃないですか。
しかもなかなかいい性格してるぞ、この小角。特に第3話はどうしようもねえ(笑)

しかし主人公は、氏神への生贄だった妙という12歳の少女。
この妙ちゃんがまたすごい度胸の持ち主で、主人公らしくどんどん神器騒ぎに巻き込まれていくんですが、まあ逞しすぎて師匠である役小角や兄弟子の善くんの活躍が霞む霞む(笑)

おかしいな、二人とも妙ちゃんを助ける形で活躍してるはずなのになんでだ。

そして前鬼の善くん。(後鬼は後の妙ちゃん)
善くんが人喰い鬼で、どうしてそんな事になりどんな過去があったのかが明かされていくわけですが、それを読んでから1巻に戻ってくると、この時の善くんのこの反応はそーゆー事だったのかな、と新しい発見があります。

1巻で妙ちゃんを守る為に鬼である事をバラす覚悟を決めた時の善くんの顔とか、最初は怪我の痛みで泣いてるのかと思っていたのですが、過去を知ってから読むと、自分の正体がバレる事で妙ちゃんが他の人達と同じように自分から離れていくと思って泣いてたのかなーとか。

個人的に3巻の仙髪の話の善くんの反応がどっちだ? って気になっています(笑)
妙ちゃんほっとくと勝手に巻き込まれていくので危なっかしくて気にかかるのはわかるし、世話の焼ける妹みたいな感じだと思っていたんですが、まさか本当に恋心まである、のか……?

恋心があってもまあ、不思議ではないんですけど。たぶん只人で初めて善くんを恐れなかった女の子だろうし、2巻ラストの笑顔が眩しい。

2巻ラストといえば、善くんの言葉で妙ちゃんに対して「同じ(弟子)なもんか」というセリフが度々出てくるのですが、これが2巻のラストで意味が逆転するのも最高に尊いです。

このセリフ+善くんのあの笑顔ですよ。いやもう「善くん良かったね!!」としか言いようがない。最高かわいい。

善くん推しなのかって?
ぼくは役小角ご一行箱推しですよ。強いていうなら、早天羅比売神が好きです。でも穂生惧主様も捨てがたい。(見た目で選んどるだろとちょっと自分にツッコミたい)

他のキャラクターだと、2巻に出てきた東さん周りも、今後もっと出てくるのかなー? とワクワクしています。 この辺の歴史に詳しいかと言われると全然なので、さくっとネットで軽く調べたのですが、だからこの人の影が八咫烏だったのねー! と納得した次第です。

まあ正直この人何考えてるかわかんなくて作中一番のホラーじゃないかなぁ。

あとはまあ、コト様でしょうかね。一言主様と役小角の逸話を再確認して、たぶんベースの元ネタはこれなんだろうなーと思いながらも作中の一柱と一人の関係性にとってもときめいている次第です。

どうも4巻ではその辺りの過去が語られるご様子。
はー、小角師匠、今後も何やらかすの?wktk(性格悪いなって思います 笑)

あとは、お話のネタがちょっと面白いなと思っています。

ミクロな世界が出てきたり、現代が部分的に出てきたり(墨の飲み物 笑)、ブラックホールにスレンダーマンまで。

スレンダーマンネタに関しては、まさかこのネタをこう使ってくるなんて! という感じでした。スレンダーマンなんてオカルトの人気者だよ? 基本ホラーだと思うじゃん! それがホラーじゃないなんてしてやられたw

番外編でさらに昔のお話も入っているのですが、日輪の女神様の描き方もとても好みです。「弟が暴れた時みたいって」ってそんな懐かしい思い出みたいな。あなた様その時散々だったじゃないですか、もういい思い出になっちゃってるんですか?(・・;) って感じでした。

そういえばご登場する神様の造形とかは元ネタがあるだろうなーと思って見ているのですが。
例えば先の早天羅比売は養蚕でしょうし(造形は蚕ですよ!モ◯ラ好きのぼくには同系統でちょっと堪らない)、日吉尾比古はまあ、日吉大社の神猿でしょうし。

穂生惧主が山椒魚(?)なのは何が元ネタなんだろうか……?

で、これ書いている時に気付いたのですが、なんか役小角と一番仲が良さそうな晏尹石様は先の番外編で蝦夷と言われていたので、もしかして元ネタ土蜘蛛だったりするー!? となっています。(つーかこの時代は相模も蝦夷なのか)

いやいや待て待て、蜘蛛はそもそも縁起物だろう(屋内の害虫を食べてくれるので)。蜘蛛の神様いなかったかなー! あとで探してみよう!

とまあ、ぼく個人は読んでいて色々楽しめるポイントがいくつかあって、読み返すたびに色々気づくことがありとても楽しいです。

そういえば大人版の御三方も度々出てくるんですが、善くんたぶんあの時点でまだ嘆願叶えてもらってないよ、ね……あれ……。

あとずーっと考えているんですが、主人公は妙ちゃんで、裏主人公が役小角で、ヒロイン善くんですよね?

そんな峠鬼はコミックウォーカーで第1話が無料で読めますよ。
ご興味あったら是非どうぞ。(個人的には2話からがさらにオススメ)

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峠鬼

少女は運命を乗り越え、神々と対峙する――。古代倭国ファンタジー、開幕!<br> 遥か昔の倭の国の、神代と人世のその間。神々が人間と共存していた時代。<br> 村を司る神・切風孫命神への生贄に選ばれた少女・妙(みよ)は、避けられぬ死に怯えていた。<br> しかし、神と相対し対話する異能を持つ道士・小角(おづの)との出会いが、彼女を窮地から救い出す……!<br> <br> みなしごの少女と、壮麗の道士、そして鬼の少年。時代や次元さえも超越した、神々を巡る旅が始まる!<br>


はー。ちょっと溜まっていたものを書き出せてスッキリしました。

日吉尾比古や仙髪や都の話は師匠や善くん達の反応もよくて何度も読んじゃう。