大切だから、怖いこと(ルビー→サファ)

 怖いことがある。とても大切だけど、だからこそとても怖いこと。

 それは彼女が傷つくこと。

 ボクはとっさにウソをついた。“覚えていない”と。

 そんなのウソだ。ちゃんと覚えている。あの時の彼女の声も、表情も全て。

 あの時一番大事な女の子だったから、嬉しかったし、驚きもした。

 だからこそ、ウソをついたんだ。

 彼女が思い出の女の子だったから、やっと会えたんだと思った。

 けれど、もっと早くに気付いていればとも少し、思う。

 もしかしたら、二回も彼女を傷つけなくてすんだかもしれないのに。けれどボクは傷つけた。

 彼女の言葉は真っ直ぐで、だからこそどれだけ傷ついたのかがすぐにわかる。

 ごめん、て言えなくて。

 素直な君にはきっと合わない。

 君を傷つけずにすむように。

 君を泣かさずにすむように。

 君に合う人間になれるまで。

 それまで、本当は覚えているなんて、秘密なんだ。


〜・*・あとがき・*・〜

ルビー→サファイアです。

この子たちは妙に書きやすいです。何ででしょう(^_^;

内容は・・・わかりますよね。わかってくれるといいな。

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