エイプリルフール(レイエ?)

「レッドさん!しばらく一緒に暮らさせてください!!」
 その日、突然やって来たイエローは、開口一番にそう言った。

■□エイプリルフール□■

 レッドは玄関でそのままビシリと固まった。
 イエローは構うことなく言葉を続けている。
「今おじさんが家にいるんですが……、ケンカして。しばらく会いたくないんです!! だから、しばらくここで暮らさせてください!」
「え、いやイエロー?」
 立ち直ったレッドは、目を白黒させて聞いてくる。
「トキワジムは? お前、そっちの方が近いんじゃ」
「同じ町にいたくありませんから」
 キッパリと却下したイエローは少しションボリした顔になる。
「ダメ……ですか? レッドさん」
「そ、そーゆうわけじゃ!!」
 レッドは慌て否定するが、イエローは取り付かない。
「いいんです。そうですよね。こんな押しかけ女房みたいなこと。ボク、しばらく野宿しますから、いいですよ」
 イエローはそう言って、踵を返した。
「ちょっ! タンマ!!」
 レッドは慌てイエローの肩を掴んで押しとどめる。
「離してください! レッドさん!! いいんです! 別に」
「だからちょっと待てって!! そんな野宿させるわけにいかないだろ?」
「……じゃあ、泊まっていいんですか?」
「な、仲直りするまでな」
「ありがとうございます! レッドさん!」
 喜びのあまりか、イエローはレッドに抱き付いた。
 そしてくつくつと笑い始める。
「? イエロー?」
 レッドが訳もわからずにイエローに問い掛ける。
 イエローはレッドから離れてニコニコと笑う。
「今日、何の日かわかりますか?」
「え、今日……?」
 レッドは部屋のカレンダーを思い浮かべる。
「えっと今日はエイプリルフー……ル……」
 行事の名前を口にしたとたん、レッドは石化した。
 イエローは言葉を続ける。 「そうですよ。エイプリルフールです。……て、大丈夫?レッド」
 最後の方につれて声が変わっていき、突如ズルリとイエローの顔が崩れた。
 シュルンッ、と元に戻ったメタモンをボールに戻したブルーはレッドの前で手を振ったりしている。
「レッド〜?」
 呼び掛けるとパリン、という音とともに、レッドの肩が震え出す。
「ブルー!!」
「あら、何?」
「お前また人を騙して!!」
「どーお? アタシのニ段構えの嘘は」
 怒るレッドを尻目に、ブルーは得意そうに髪をかき上げる。
「大体イエローがあんなこと普通に言えると思う?もう少しよく相手を見なさいよ♪」
「〜〜〜っ!」
 言葉のでないレッドにブルーはからからと笑った。

 その頃のイエロー。
「グリーンさん。こんにちは!」
「お茶飲むか?」
「あ、じゃあ紅茶で」
トキワジムに遊びに行っていた。


〜・*・あとがき・*・〜

レッドからかいネタ。
というか「一緒に暮らすか」ネタをこんな形で使ってごめんなさいっ><
最初はイエローに本当に言わせようかと思ってたけど、言うかなぁ?と考えてブルーに。

レッドって今でもコロリと騙されそうだ(笑)

コメントを残す

応援する