ss

離れたくない

「本当に、いくの?」
 女は、静かに男に聞いた。
「ああ」

 男は同じく静かに肯定する。
「どうしても……?」
 女は不安そうに再び問うた。
「俺が、行かないとだから」
 その瞬間、女は弾けたように男にしがみついた。
 そしてそのままくずおれかけたのを、男が慌てて支えた。
「いか……ないで。止めちゃいけないって……わかってる。けど――!!」
 それ以上は言葉にならないのか、ただ女はむせび泣くだけ。
「ごめん。……これで、お別れだ」
「ここにいて……!!どこにも行かないで!!……お願い。今夜だけ、ここにいて……」
 女は堰が切れたように泣き叫んだ。
 男は目を切なそうに細めて、女の髪をなでた。

 もうすぐ彼はいなくなる。

 けれど、このぬくもりを絶対に忘れない。

 例え全ての人が忘れても、私だけは覚えてる。


+あとがきもどき+

なんなんでしょー?ダメだ、「ぬくもり」ネタたぶん好きだ。
だって二人をつなぐものって、やっぱりお互いのぬくもりでしょう♪
ぬくもりがあって、初めてそこに“彼”が存在しているってわかるんです。
同じように生きてるって感じられるんです。
それに、ぬくもりって一つじゃないし。
昌浩も、ほら「このぬくもりを絶対に忘れない」って言ってたし。

たとえ何があっても、自分が愛した少女という存在を示した、この彼女のぬくもりを忘れないって、初恋は永遠に自分の中で生きるってやつですか?

昌彰(主に初期)には愛を叫ばずにはいられない・・・!!

って、これあとがきになってねぇΣ(=△=)

えっと、何らかの事情で離れなければならなくなった彼を彼女が必死で止めようとするような場面。
頭の中では二人とも座ってたけど、文章中にそういう描写・・・ないですね。(おい)

きっと、彼が行かないと世界崩壊しちゃうんですよ。いいねぇ、ファンタジー。何ぶっ壊しても構わないもん。(いいのか?それで)

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