第五話

作品詳細

 葉助が里を去って落ち込む静の代わりに、彼女の仕事を引き受けた由利。しかし、忍び込んだ先で敵の忍に捕らえられてしまう。

 同じ場所に忍び込んでいた葉助がそれに気づき、悟られないように密書で静にそのこと伝えるが、同時に和丸にも伝わり彼は彼女を助け出すため一人で飛び出してしまう。

 由利が捕らわれている場所に忍び込んだ和丸の前に姿を見せる赤羽。彼女が由利を捕らえた張本人だった。
 数合打ち合ったことで赤羽が伊賀の里を破門された忍だと知るが、彼女自身が血を好む性格であることに気づき、和丸は「忍に向いていない」と言い放つ。

「忍は情報を収集し、情報を守るために術を行使する」
 ―決して人を殺すための術ではないと告げるが、聞き入れない赤羽に、和丸は引導を渡して由利を連れ出した。

 里への道を急ぐ和丸。彼の本名を唯一知る彼女を失いたくないと、彼は祈るように彼女を抱きしめた。

「本名を誰にも言わないこと」「記憶喪失であることを内緒にすること」。
 二人が昔に交わした守られ続けている約束。
 少しだけ目を開けた由利は「春輝」と彼の本名を呼び、少しだけ言葉を交わすことができたが、またすぐに意識を失った。

 一方で、和丸を追いかけていた菜津は森の中で葉助と遭遇する。
 和丸がすでに由利を連れて帰路についていることと、静への伝言を頼むと彼は姿を消してしまう。

 一ヶ月後。由利の傷は癒え、葉助も再び里へと戻ってきた。そしてまた、彼らの賑やかい生活が始まっていく―。

※ 2019年以降にリメイク予定です。