ただいま見参!想起録 第一話 - 終幕

ただいま見参! 想起録 第一話

あとがき

ただいま見参! 番外編第一話をお読み頂き、ありがとうございます。

まず番外編の名前について。番外編は主に由利の人柄や過去を軸にした恋話が中心になりますので、まとめて『想起録』──〝想いが始まった話〟としてそう呼ぶことにしました。

さて、やっと出せたよ、桃琥くん。彼のこと結構気にいってる上に、和丸と違って由利には直球でいくから楽しいんですまたこれが。彼の性格はさておき、ここで新キャラ投入した理由ですが、由利の過去と絡めた出来事を書く上でどうしてもそういう系に詳しいキャラが必要だったというのが最大の理由です。安杏は視えるだけで別に詳しいわけではないですからね。まあ、由利の過去はつまりそういう事絡みです。ついでに、和丸どーせ自分から「嫁にください」なんて言いっこないですし、桃琥くんには申し訳ないが「ぼやぼやしてるとオレが奪とるけど?」というちょっかい出してくれるキャラにも抜擢です。おかげでやっとこいつら素直になりましたよ、恐ろしい。

この話を書く上で一番悩んだのは、そこまで不思議色を強くせず、あくまで自然に陰陽術っていうのを溶けこませることでした。日常生活のなかのうわさ話とか怪談話程度の自然さで。ただでさえ現実色が強くて妖とか幽霊とか薄い作品ですから、あまり不思議色を強くした所で違和感しか生まれないんですよね。これでだいぶマシになったんです。それ考えると、この後が大変なんですけど(苦笑)

次に困ったのがまあ、桃琥の動機と由利の人間性(?)ですね。桃琥は当初もっと感情的というより策士というか三流悪役っぽい思考回路してたんですが、ちょっと待てよと。動機が陳腐すぎるし、そもそもコイツこの話の時点でまだ十四とかそこらだよなと。だったらまだまだ感情的に「親の仇!」とか言ってた方が自然なんじゃないかと思って、こーなりました。

由利の方なんですが、そもそもなんで皆こんな由利のこと好きなんだ? と今更な疑問を抱いてずーっと首を捻ってたんです。素直さ、真っ直ぐさ、人を疑うことを知らないとかあるんですが、なんか、だからなんだというか。で、ちょうどその時たまたま聞いたある曲の一節から「これだっ!」ってなったんですよね。それが、桃琥が由利に惹かれた部分を語ってる部分です。彼らの過去を見てみても、全員由利を通してお互い繋がってるし、ああだから皆由利が好きなんだと自分で納得した次第です。由利っていう少女はひきこもりを部屋から連れ出してリア充にするような子なんですよ、大雑把に言うと(おい)。

こんなあとがきまで最後まで読んでくださってありがとうございます。願わくば、この先のお話しでもお会い出来れば幸いです。続きはまただいぶ間が空くと思いますが、気長にお待ちください。

二〇一三年 一月

瑞代あや

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