ただいま見参!想起録 第三話 - 廿

ただいま見参! 想起録 第三話

あとがき

ただいま見参! 想起録第三話をお読みいただきありがとうございます。私の処女作ただいま見参! もこれにて堂々完結となります。長かった……!

想起録第一話、第二話に比べて難産でなんとか形にまとまって本当に良かったといいますか、由利と和丸の二人を本当の意味でゴールインさせられることができて一安心といいますか。とにかく良かった良かった。

ラストをどこまで書こうか悩んだんですが、結局この時点でお話としては終わりとすることに。案の段階では数年後の話(由利出産手前辺り)を少し書こうかとかもあったんですが、それは蛇足かなと。このお話の後に里の面々がどんな生活をしているのか、していくのかをこっちから提示はせずにそれぞれ想像してもらった方がいいんじゃないかと結論づけました。ここから先の未来をぽろっと書いたり呟いたりしても、あくまで私が一個人としてこう考えてるってだけでそれがこの作品キャラたちの絶対の未来じゃないですって話です。

そうそう盗賊の頭について作中だと誰も知りようがないので補足を。頭が執拗に由利にちょっかい出そうとしていた理由なんですが、まあ単純に子供の時の壊れっぷりが面白かったから。子供の頃の由利は軽い霊感持ち(自覚なし)で、まあそのせいで頭を見つけてしまったのもあり、目をつけられました。最初に会った時はそれこそ桃琥が言っていた通り由利を食べたかったから(ついでに子供の体も欲しかったから)なんですが、悪趣味なことに人として壊すのがそもそもまず好きだったわけです。自我がない、壊れてる方が取り込みやすいのもあるのですが。でも結局食えずじまいでしばらく由利のいる辺りからは離れていてこの話で再会したわけです。で、食べそこねたし以前見た時面白かったからもっかい壊して取り込もうとした結果があれでした。桃琥の剣はチートアイテムです。

当初は由利の瞳の色ネタなんて欠片もなかったんですが、ただの思いつきで節分の鬼の色から持ってきました。瞳の色ネタはとおっても大好きです。ついでにこれじゃ由利にペナルティないなーと思ったので瞳の色はそのまま残すことに。

今回予想外だったのは、彬光さん以外あの城の人出す予定なかったんですが……? あれ? ってところです。御方様出てくるし、百衣ちゃん気づいたらいたし。桃琥と百衣ちゃんは今後もっとお近づきになればいいのにって思ってる。

書きたかったのに結局書く所がなかったのでここでバラすと、由利が一番扱い上手いの実は刀だったりする。これに関しては和丸に勝てる腕を持ってたりするんですが、というか、

由利「春輝、剣の稽古つけて」

和丸「あ? 義父上から許可でたなら別にいいけど」

(稽古中、和丸の木刀が床に落ちる音)

和丸「(愕然中)」

由利「ったー! 和丸から一本取ったー!」

和丸「……嘘だろ」

って会話をどこかに入れたかったけどそんな場面どこにもなかった。つーか宴会に化けてた。彬光の城からの帰り際にお兄さんから和丸が忠告を受けるなんてのもあったのにどこにもそんな隙間なかった。由利が今まで刀を持たなかったのは長が危険を感じて扱うのを禁止していたから。記憶も戻ったので危険性なしと解禁したらこーなりました。

そうそう、由利が兄の彬光さんをあまり好いてなさそうだったのはその通りで、お兄さんは当時のことを反省してるそうですが、お兄さんより由利の方が剣術の才能があった上に由利が女だてらに剣を習おうとしてたものですから子供の頃に嫉妬されて昔からあんまり仲良いほうじゃなかったのですよこの兄妹。ただ、お互いどういう性格かは理解してるので内心諦めてるところもある。

御方様の徳乃さんとの約束もその辺で、

由利「彬光様の相手って疲れません?」

徳乃「どうにも頑固な所がおありですからね、時々悩みます」

由利「でーすよねー」

徳乃「時々でいいのでわたくしの愚痴を聞きに遊びに来てもらえません?」

由利「彬光様の愚痴でしたら是非是非喜んで」

みたいな会話がたぶん交わされている。彬光兄さん、なにもしてないのに和丸にも最初から嫌われてるし(これは武家が嫌いという括りに入るだけ)ただいまの中でたぶん一番の不憫枠。

さて、そろそろ書くことがなくなってまいりましたのでこの辺りで。あとがきまで最後までお読みくださり感謝の言葉もありません。それではまた別の物語でお会いできることを祈って。

二〇一六年 七月 瑞代あや

■追記

あとがき出張版

×閉じる